CloudWatchのAutomatic Dashboardsにより、主要なAWSリソースの稼働状況を一覧確認できるようになりました
はじめに
AWSチームのすずきです。
Amazon CloudWatchのアップデートで、AWSサービスの主要なメトリックを一覧表示するAutomatic Dashboardsの提供が開始され、 AWSリソースの稼働状況の確認が簡単に出来るようになりました。
オートスケールなWebサービス基盤が動作している弊社AWSアカウントで、サービス間ダッシュボード(Cross service dashboard )と、主要なAWSサービス毎のダッシュボード表示を確認する機会がありましたので、紹介させて頂きます。
Amazon CloudWatch Introduces Automatic Dashboards to Monitor all AWS Resources
Cloudwatch画面
AWSコンソール、Cloudwatchのリンクで表示されるページに、 「AWSのサービスの概要」と、「サービス間ダッシュボード」のリンクが追加されています。
サービス間ダッシュボード
サービス間ダッシュボードは、AWSサービス毎に特に重要なメトリックが数件表示されます。
サービス障害が発生した際の一時切り分け、AWS側での異常箇所をすばやく把握する必要が有る場合などに役立つと思われます。
各サービス毎のダッシュボード
ELB(ALB)
- リクエスト数や、主要なエラー項目が確認可能です。
ELB(CLB)
EC2
- 過剰なCPU、IOや、異常の発生したインスタンスを確認する事が可能です。
EBS
- 主なIO性能と、枯渇するとIO性能に大きな影響があるGP2のクレジット情報などが確認可能です。
Lambda
- 実行数の超過に伴うスロットル等の確認が可能です。
RDS
Cloudwatch Logs
- 大量のエラーログなどでログ流入があった事が確認可能です。
S3
us-east-1
一部サービスのメトリックはヴァージニア(us-east-1)に切り替えることで確認可能です。
CloudFront
Route53(ヘルスチェック)
Trusted Advisor
- セキュリティ改善の指摘事項の遷移などが確認可能です。
まとめ
CloudwatchのAutomatic Dashboardsを利用する事で、稼働中のAWSリソースのメトリックの一覧確認が容易になりました。 何らかの障害発生時に一時切り分け情報の確認や、サービス毎にカスタムダッシュボードを作成する際の雛形などとしてご活用ください。